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凍え死ぬまで眠ったら

シロガネ山の気候の中、平気な顔して挑戦者を待つレ様はすごいと思います。
そして様子を見に行くグリーンさんは毎回結構瀕死だと思います。

ぬまでったら


意識が沈んでいく。
暗い暗い水底を思わせる静けさと浮遊感に包まれ、目を開けても閉じても視界は一面の黒が満たしている。
先ほどまで気になっていたはずの風の音も、雪の冷たさも、ちっとも気にならない。
あるのはこうして思考を巡らせる自己のみ。
ぱちぱちと瞬きを繰り返したレッドはぼんやりと眠いな、と思った。
「馬鹿!起きろ!!」
ばちーん!と音がして頬に走る熱。
ああ、ぶたれた。
そう気づいて目を見開けばいるはずのない男が間近に迫っていた。
「……グリーン?」
「そうだよ僕だよ。雪山で眠りこけるとか馬鹿か君は。年単位で連絡よこさないから心配してやっとの思いで見つけたら凍え死にとか…許さないからな!!」
「……ちょっとぼんやりしただけで死にかけてないよ」
「雪山で意識を手放すことが自殺行為じゃなくてなんだっていうんだ!!」
「……」
もっともである。
しかし、レッドといえば既に何か月も激しく吹雪く山頂で生活しているのだからなんとかなる気もするのがまた困りものだ。
「ん?」
脇の下で何かもぞもぞと動くので何かと思えば自分の手持ちであるピカチュウだった。
彼は眠そうな目をこすりながら暖を求めてレッドにすり寄る。よしよしと丸まった背を撫でれば気持ちよさそうな声がした。
「ったく、そんなんだからレッド死亡説なんて誠しやかに流れるんだよ。君に死なれたらライバルの僕の立場がないだろうに…わかってるのか」
「大げさだなぁ」
不本意ながらレッドは巷ではちょっとした有名人である。
ロケット団を壊滅させ、カントーリーグチャンピオンとなった実績。
その後も放浪してはふらふらと立ち寄った先のジムでバッジをゲットし、ついには実力者しか登山を認められないシロガネ山で挑戦者を待ち受ける日々だ。
様々な噂や憶測が飛び交うのは当たり前といえば当たり前のことだが、死亡説は少々いきすぎではなかろうか。
レッドはやれやれと小首を傾げて帽子をかぶり直す。
「……それで?グリーンはここまで何しにきたのさ?」
「何年も家に帰らない君を迎えに来たんだよ!!君は一体どれだけおばさんを泣かす気だ!?電話の一本ぐらい入れろよな」
「だってここ圏外だし」
「下山しろ」
「俺だって帰りたいと思わないわけじゃないよ?ただ俺より強いトレーナーが現れないだけで。俺の下山中に俺より強いトレーナーが来たら嫌だろ?」
「君とまともにやりあえるのは僕くらいで充分なんだよ」
「……それもそうだネ」
よっと、レッドは重い腰をあげた。
拍子に転がり落ちそうなピカチュウを抱き上げてグリーンを見る。
グリーンはレッドの様子に拍子ぬけしたようだったが、やがて黙って手を差し出した。

「帰ろう、僕らのマサラへ」




けてになる


end

レッドさんとまともにバトルができるのはグリーンさん以外にサカキ様とワタルだけだと思う。

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